せど森について
せど森の宴が目指す未来
山川に囲まれた自然豊かな中で
暮らしを営んできた奥会津。
豪雪地帯であることから、雪で閉ざされた環境を生き抜くために生まれた工夫や知恵は世代を超えて受け継がれ、現代でもそれらは色濃く残っています。
ただ、あまりにも日常の中に溶け込んでいることからその価値に気が付きにくく、独自性の高い要素であるのにも関わらず、光が当たりづらいものになっています。
奥会津体験博覧会 せど森の宴では、普段目に見えにくい「奥会津だからこその良さ」に触れることができるよう、地域のみなさんが主役となり身の回りにある「奥会津ならではのモノ」を活かして様々な体験プログラムを提供します。
プログラム一つ一つは小さなイベントですが、魅力ある企画が満載。
普段の観光から、もう一歩「奥」へ。
ありのままの奥会津があなたをお迎えします。
せど森の宴の由来
せど(背戸)とは家の裏口、裏門のことを指します。
奥会津地域では、家の中のプライベートな空間、お客様に見せない部分といった意味合いで使われることが多いですが、「この森の宴の期間中は旅人に普段は見せない「せど(背戸)」の中に入ってきてもらい、奥会津地域に暮らす私達の普段の自然な暮らしぶりに触れてほしい。」といったメッセージを込めて、せど森の宴と名付けました。
せど森の宴が目指す未来
「奥会津体験博覧会 せど森の宴」は、地域住民が主役となり「⽣活や地域に根付いたありのままの体験」を現地に訪れた方々に提供する「着地型観光」のモデルです。
普段、私たちの身の回りにある「当たり前」は、時代や人の変化により失われつつあるものが多く存在します。それは、昔おばあちゃんから教わった地域の素材を生かした料理や手仕事、
おじいちゃんから教わった畑仕事、峠道やその歴史、その他にもたくさんのこと。
地域になくてはならない伝統や⽂化、資源を守り残してきた先人たちが、
常に「今」を紡ぎ続け私たちに受け継がれてきました。
少子高齢化、過疎化などによって日本の各地域が衰退に追いやられていく現状を前に、
気づくべきは、今までも、これからも地域をつくっていくのは地域の「人」だということ。
今こそ「地域の当たり前」の価値に気づき、それらを「地域体験」として提供し
人と人との交流を深めることで、改めて双方が特別なコト・モノとして認識する。
せど森の宴は、そんな「地域の当たり前」の価値に気づいた奥会津7町村の住民たちが主役となって挑戦する、新しい地域活性化の形です。
この取り組みから、伝統・⽂化・資源を保全し交流⼈⼝増加による新たな可能性を見出すと共に、観光産業や地域事業者への経済効果と新しい生業の創出機会を生み出し、地域が持続していくことを目指します。
そして、この取り組みが同じような境遇を持つ他地域にとっても有益な先行事例として、
強力な影響力を持つチャレンジとなるように願っています。
今、地域間の垣根を超えた奥会津の暮らし、技、伝統を紡ぐ、
個性豊かな地域住民たちによる体験博覧会が始まります。